s@nuk asia

 この7月の頭に3年8ヶ月ぶりに大好きなバリ島へ行ってきた。
かなり以前よりバリ禁断症状が出ていて、「これはもう行かない事にはどうにもなるまい」
と思いつつ、約4年もの月日が経ってしまっていた。
 行くと決まってからはもう、頭の中は「ナシチャンプル、ナシチャンプル♪」
と四六時中インドネシア版モ本日の定食モ風の色々なおかずが白いご飯の上に乗った
ぶっかけ飯系の事でいっぱいだった。
 これだけは、都内のインドネシアレストランと言えど置いている所には当たった事が無く、
重度の禁断症状に陥っていたのであった。・・・どうもこれだけだと「バリ禁断症状」と言うよりは
「ナシチャンプル禁断症状」の様な感もあるが、バリ独特の時間の流れ、空気、空の色、街の匂い…
挙げていけばキリがない程、バリを形成している全てが心の底から「今の私には足らないんです」
といっていたのよ。

 さて、待ち焦がれたナシチャンプル。いや、バリ。
到着は今にも日付が変わろうかと云う時間帯。今回はビーチと山との欲張りさんで、まずは山間部のウブドからスタートとした。ホテルでチェックインを済ませた後はレストランも閉まっていて
仕方ない、今日の所は勘弁してやるとウエルカム・ナシチャンプルは諦めて寝る事にした。
翌朝。周りを見回せば青い空、渓谷の斜面には棚田。そしていたるところにやしの木、原色の花々、飛び交う名も知らぬ小鳥たち
と、夢にまで見た景色が現実のものとなって目の前にあった。それだけでもかなり満足なのだが
やっぱりナシチャンプルを食べない事には私のバリは始まらん!
って事でさっそくウブドの繁華街「モンキーフォレスト」へ向う。
 私がはじめてモンキーフォレストへ来たのは7年位前だったが、その頃は観光客向けの店舗も車も歩いている人も絶対的に数は少なく、本当にほんわかのんびりムードだったのに、7年と云う月日はモのんびりムードモをどこかへ捨ててきたらしい。
 購買欲を刺激するおしゃれなディスプレイの様々な店、その合間をさまよう観光客(自分もだが)。
狭い道路に激しい車の往来と渋滞・・・「なんか、チガウ!」
未だありつけないナシチャンプルへのイライラも募り、ちょっと不機嫌になっていた。 

 だがしかし眉間に刻まれた溝も、念願のナシチャンプルの前では消えてしまうのであった。
ウブドレストランのナシチャンプル(25,000Rp  約375円)
サテ・アヤム ・・・ ピーナツソース味焼き鳥、 テンペ ・・・ 発酵大豆を板状にして揚げた物、
サユル・ヒジョウ ・・・ 茹でたグリーン野菜の和え物、 アヤム・ゴレン ・・・ 鳥のから揚げ
 などに囲まれていた。そしてナシ・プティの上には目玉焼き。
数種類のおかずを少量づつ楽しめるので、私としてはお決まりの「ナシ・ゴレン(焼き飯)」
「ミ・ゴレン(焼ソバ)」よりもまずはこれを試せ!
と命令をしたくなるメニューなのです。
 上は観光客向けレストランの内容なので、当り障りの無いおかずが載っていますが、ローカルな専門店で頼むと「素性を知らない方が幸せかも」という訳のわからないおかずがてんこ盛。
が、それがまたとってもウマかったりするので注意が必要なのだ。
 決して「これはナニ?」と聞いてはいけない。美味しかったのなら、それで良し。
世の中には“知らない方が幸せ”と言う事が山ほど有るのだから。
 
 そして調子に乗った私は、朝ごはん以外は「昼も夜もナシチャンプル」と4年分を取り返すかのごとく
調子に乗って、色々な店でナシチャンプルばかりを食べ続けるのであった。

つづく

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